【予防接種】予防接種にはどんな効果が?水ぼうそうの姉妹感染について
今回は、上の子は水ぼうそうの予防接種済みで下の子が未接種という2人の子どものママからの相談です。姉妹間での感染を心配する女性に、専門家はどんなアドバイスをしているのでしょうか。
1歳の子どものママからの相談:「水ぼうそうの姉妹感染が心配です」
『幼稚園年少の長女がいます。先日、水ぼうそうの流行があると園の連絡網が来ました。長女はもう予防接種を終わらせているのですが、それでも長女が水ぼうそうに感染する確率はゼロではないのでしょうか。予防接種をしていたら感染しても軽く済むとはいわれていますが、1歳になったばかりの次女はまだ予防接種をしていません。もし次女に感染してしまったら、次女は軽くは済まないのでしょうか。女の子なので、跡が残るのが心配です。(30代・女性)』
感染の可能性はあります 強い感染力を持つ水ぼうそうは、感染しないための予防接種を受けているかいないかで感染の確率に違いが出てくるようです。
『水ぼうそうはとても感染力が強く、集団生活や家庭内に感染者がいる場合あっという間に感染が広がります。下のお子さんが予防接種していなければ、感染する可能性は高いと思います。(看護師)』
『上のお子さんは、2回の予防接種を済ませていますか?水ぼうそうの予防接種は2回の接種が推奨され、1回の接種で約9割が抗体を作り2回の接種でほぼ確実に抗体が作られるといわれています。絶対感染しないとは言えませんが、上のお子さんが感染する確率は低いでしょう。(看護師)』
完全予防は出来なくても、予防接種にはこんな効果も 予防接種を受けたから絶対安心、とは言い切れないようです。ただし、予防接種を受けていれば水ぼうそうにかかったとしても以下のような効果が期待出来ます。
『水ぼうそうの予防接種は予防効果が高いことが知られていますが、残念ながら予防接種をしていても水ぼうそうに感染する可能性はゼロではありません。ただ、長女さんは予防接種を済まされていることから、もし水ぼうそうを発症しても軽く済むことが期待出来ます。(小児科専門医)』
『予防接種による効果は高いことが証明されており、長女さんが予防接種をしている分、家にウィルスを持ち込むリスクは少ないです。(小児科専門医)』
『予防接種をしていれば、もし感染してもほぼ100%重症化を防げるといわれています。3歳までは定期の接種が受けられますから、感染する前に予防接種を受けてください。(看護師)』
2回の予防接種を受けていれば、もしも水ぼうそうに感染しても症状が軽く済むことが期待出来るようですね。予防接種は3歳まで受けられますから、接種を視野に入れて対策を検討してみてはいかがでしょうか。