【原因不明】園児2人死亡 感染症示す結果出ず 川崎 /神奈川
今月、川崎市の幼稚園に通う園児2人が発熱などの症状を訴えて相次いで死亡した問題で、市が依頼した国立感染症研究所のこれまでの調査で強い病原性があるウイルスや細菌による感染症であることを示す結果は出なかったことが市への取材でわかりました。幼稚園は今月25日まで休園し、市では引き続き死亡した原因を調べることにしています。
この問題は川崎市川崎区にある私立「大師幼稚園」に通ういずれも4歳の男の子と女の子の園児2人が自宅から病院に搬送され、今月6日と今月12日に相次いで死亡したものです。
2人のうち亡くなった女の子は発熱やおう吐、胸の痛みを訴えていたほか、男の子については発熱以外にもけいれんを起こしていたということです。
川崎市では、2人が短期間に相次いで死亡したことから感染症の可能性が否定できないとして、市の検査機関とともに国立感染症研究所に依頼して血液のウイルスや細菌の有無を調べました。
その結果、国立感染症研究所のこれまでの調査で強い病原性があるウイルスや細菌による感染症であることを示す結果は出なかったことが市への取材でわかりました。
市によりますと、同じ幼稚園の園児で体調が悪化している子どもはいないということですが、幼稚園は休園期間を当初より1週間延長して25日まで休園するということです。
川崎市は引き続き市の検査機関などで死亡した原因を調べることにしています。
園長「亡くなった園児の親にかける言葉ない」
園児2人が亡くなった川崎市の大師幼稚園の多田政彦園長は16日夕方、取材に応じ、「きょうまでにほかの園児の健康状態を確認したところ体調が悪化している子どもはいませんでした。亡くなった2人の死因につながる原因は依然わかっておらず、亡くなった園児の親にかける言葉もなく、つらい気持ちです」と話していました。
また幼稚園の休園期間を当初より1週間延長し、今月25日までとしたということで、「現在、幼稚園の施設内の消毒をしています。子どもたちを安全に受け入れるため、念のため休園期間を延ばしました」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/ne…/html/20170616/k10011020561000.html