2020/01/17【新型コロナウイルス】新型ウイルス肺炎「高齢者・持病ある人 注視する必要」
中国の湖北省武漢で相次ぎ、日本国内でも確認された新型コロナウイルスによるとみられる肺炎について、国立感染症研究所は次から次に広がる可能性は低い一方、高齢者や持病のある人が重症化しやすい傾向があるとして、注視する必要があるとする見解を示しました。
中国の武漢では先月以降、新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎患者が41人確認され、このうちの2人が死亡したほか、日本国内でも武漢から帰国した中国籍の男性の感染が確認されています。
これを受けて国立感染症研究所は17日、報道各社の取材に応じ、ウイルスの性質などについて説明しました。
この中で、鈴木基感染症疫学センター長は「濃厚接触によってヒトからヒトに感染したケースはあるが、現時点では次から次に広がる可能性は低い」と述べました。
また、病原性について、2003年に中国やアジア各地を中心に広がり800人近くが死亡した「SARS」などと比べて低いとみられる一方、中国からの報告では高齢者や持病のある人が重症化しやすい傾向があるとして、感染の広がりやウイルスの性質の変化などを注視する必要があるとしています。
このほか、鈴木センター長は武漢から帰国後に感染が確認された男性から得たウイルスの遺伝子などを使って、確認にかかる時間を現在の2日間から短縮できる、精度の高い検査法の開発を進めていると明らかにしました。
https://www3.nhk.or.jp/n…/html/20200117/k10012249611000.html