2021/03/03【新型コロナウイルス:COVID-19】アストラゼネカのワクチン、65歳以上も 仏が方針転換 /フランス
フランスのベラン保健相は1日、持病がある65歳以上の人に対し、英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン接種を認めると発表した。効果が低い可能性があるとして従来は65歳以上の人の接種を勧めていなかったが方針を変えた。
ベラン氏は仏テレビの取材に「糖尿病、高血圧などの持病がある人はアストラゼネカのワクチンを接種できるようになる」などと語った。仏政府諮問機関の高等保健機構(HAS)の最新の判断に従ったという。75歳以上の人は従来通り、米ファイザーか米モデルナのワクチンを受けることになるとも説明した。
一方仏テレビBFMによると、2月下旬時点で、アストラゼネカのワクチンは確保した回数の約4分の1しか接種されていない。BFMは同社ワクチンを避ける人がいた可能性を報じている。
アストラゼネカのワクチンは高齢者に効果が限定的だとして、ドイツは65歳以上への使用を推奨しない考えを示している。一方世界保健機関(WHO)や欧州連合(EU)で医薬品を審査する欧州医薬品庁(EMA)は高齢者にも効果があるとの見解だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR02DRL0S1A300C2000000/