2021/02/19【新型コロナウイルス:COVID-19】ファイザーとビオンテック 妊婦を対象にした新型コロナワクチン治験を開始
アメリカの製薬大手のファイザーとドイツのバイオ医薬品企業のビオンテックは、共同開発した新型コロナウイルスのワクチンを妊婦に投与する大規模な治験を開始しました。
ファイザーとビオンテックは18日、アメリカやブラジル、イギリスなど世界9か国で18歳以上の健康な妊婦およそ4000人を対象に治験を開始したと発表しました。治験では、妊娠24週から34週の女性に対し、新型コロナワクチンか偽薬のどちらかを接種する方法で、およそ7か月から10か月間、経過を観察するとしています。予防接種を受けた妊婦の乳児の安全性と母子間の抗体の移行についても評価するとし、乳児についても生後6か月まで経過をみるとしています。
ファイザー側は、「妊娠中の女性は合併症や新型コロナの重症化のリスクが高くなるため、安全で効果的なワクチンを開発することが重要だ」としています。
ファイザー製のワクチンは日本でも17日から接種が始まっていますが、厚生労働省は妊婦については接種を受けるよう努める「努力義務」は課さず、本人に慎重に判断してもらうとしています。