2021/01/19【新型コロナウイルス:COVID-19】介護施設長が感染拡大振り返る /北海道
17日に新型コロナウイルスのクラスター=感染者の集団が「収束した」と発表した伊達市の介護施設の施設長がNHKの取材で感染拡大の状況を振り返り、対策を見直していく考えを示しました。
伊達市の特別養護老人ホーム「おおたきの杜」では、先月15日から今月3日までに入所者の9割を超える47人と職員20人が新型コロナウイルスに感染し、その後、新たな感染者が確認されなかったことなどから、17日に「クラスターが収束した」と発表しました。
介護施設の井谷富彦施設長は19日、NHKの取材に応じ、発生当初の状況について「入居者に微熱あったもののほかに症状はなかったが、その夜から複数の人の発熱が確認された。コロナではないかと思ったときには、すでに感染が広がっていた」と振り返りました。
また、感染した入所者のうち6人が入院先で亡くなったことを明らかにし、「基礎疾患を持つ高齢者がコロナに感染した場合、症状の悪化が大きかった。感染症対策はしっかりしてきたつもりだったが、このような事態になったことが一番の反省点だ」と述べました。
施設は今後、入所者の体調の変化により迅速に対応するほか、職員のマスクの付け方や休憩時間の過ごし方など感染対策を見直すということです。
井谷施設長は「感染症との闘いはこれで終わりではなく、職員たちとしっかり対応していく」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210119/7000029570.html