2020/05/09【新型コロナウイルス:COVID-19】東京 島しょ部で初めて新型コロナ感染確認 御蔵島村の議会議長 /東京都

東京都の御蔵島村は、村議会の議長が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。都によりますと、都内の島しょ部で感染が確認されたのは初めてだということです。
新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは、御蔵島村議会の広瀬鹿雄議長です。
村によりますと、広瀬議長は7日、呼吸困難や発熱などの症状が出たため医療機関を受診し、その日のうちにヘリコプターで都内の別の医療機関に搬送され、検査を受けた結果、9日、感染が確認されたということです。
村によりますと、広瀬議長は入院して治療を受けていて、現時点では重症ではないということです。
また、村では村長と副村長に濃厚接触の疑いがあり、2人は8日から役場に出勤せず、自宅で職務に当たっているということです。
このため、東京都は村の要請を受け、9日から行政事務を補助するための職員を派遣しました。
都内ではこれまで島しょ部での感染は確認されておらず、各自治体は十分な医療体制が整っていないことなどから、来島の自粛を呼びかけています。
医療体制十分でない島しょ部 危機感を募らす
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、伊豆諸島や小笠原諸島の東京の島しょ部にあるすべての自治体は、先月から不要不急の来島や島外への移動などを自粛するよう呼びかけています。
東京都の離島には、御蔵島村を含めて2つの町と7つの村のあわせて9つの自治体があります。
都によりますと、これらの自治体で感染症に対応した病床があるのは八丈町の2床だけです。
それ以外の自治体にはないということです。
都の担当者は「島で感染者が出ないような態勢づくりに取り組んでいく」と話しています。
また、生活圏が狭く高齢者の割合も多いことから、それぞれの自治体は1人でも感染者が出た場合、爆発的な感染拡大につながり、重篤化する患者が多くなるのではないかと危機感を募らせています。

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