2021/03/04【新型コロナウイルス:COVID-19】肥満率高い国 新型コロナ死亡率が10倍高いとの研究結果
太りすぎの人が人口の半数以上を占める国は、その割合が低い国と比べ新型コロナウイルスによる死亡率が10倍高いとする研究結果が発表されました。
この研究は、世界肥満学会がジョンズ・ホプキンス大学の集計した最新の新型コロナによる死亡率とWHOの肥満に関するデータを分析したものです。
それによりますと、肥満や太りすぎの人が人口の半数以上を占める国は、人口の4割以下の国と比べて死亡率が10倍高く、世界全体のおよそ250万人の死者のうち9割近い220万人が、こうした国々に集中しているということです。
例えばベトナムは、10万人に対して死者は0.04人と極めて少なく、肥満・太り過ぎの人の割合も人口の18.3%と世界で2番目に低くなっています。一方、イギリスは、10万人に対し死者は181.7人となっていて、肥満・太り過ぎの人の割合は63.7%と高くなっています。なお、日本はそれぞれ5.92人、27.2%で、ともに世界でも低いレベルです。
「肥満を新型コロナのリスクを高める“病気”だと認識することが極めて重要です」(世界肥満学会の代表)
世界肥満学会の代表は、肥満の人は優先的にワクチン接種を受けるべきとしています。
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