2018/06/29【病原性大腸菌:O6】受刑者ら249人食中毒 宮城刑務所で調理の食事食べる /宮城県
【病原性大腸菌:O6】受刑者ら249人食中毒 宮城刑務所で調理の食事食べる /宮城県
宮城刑務所(仙台市若林区)で調理された食事を食べた3施設の受刑者ら249人が、下痢や腹痛を訴えた。市と刑務所が28日に発表した。市は所内で調理された食事が原因の集団食中毒と断定し、調理場を30日までの3日間、営業停止にした。
宮城刑務所では昨年10月にも、病原性大腸菌O(オー)6による223人の集団食中毒があったばかり。
市生活衛生課によると、26日午後5時ごろ、刑務所から「入所者の多数が朝から腹痛と下痢を訴えている」と若林区保健福祉センターに通報があった。刑務所228人、仙台拘置支所18人、東北少年院3人が発症していた。全員、刑務所内で調理された食事を食べていた。入院した重症者はいないという。
昨年10月の集団食中毒発生後、市は刑務所に対し、調理で食材が加熱されたか温度を記録して確認することなどを指導。刑務所から改善報告書の提出を受け、複数回立ち入り検査も行ったが問題はなかったという。事態を重く見て、今後は調理から提供までの時間の記録も提出させる異例の対応をとる。
刑務所によると、25日の夕食は鶏肉、ゴーヤとツナの炒め物、漬けもの、コーンスープだった。食中毒が発生した26日の朝食は午前7時ごろに白米ときな粉、みそ汁、漬けものの4品。午前8時ごろから腹痛や下痢の訴えが出始めた。
刑務所や隣接する仙台拘置支所、東北少年院などで出される食事は3食とも受刑者25人が調理している。確認のため刑務官が実際に食べるが、刑務官は発症していないという。
営業停止期間中、受刑者の食事は備蓄されている乾パンなどの非常食や、仕出し弁当を注文するなどして対応する。安部玲所長は「昨年に引き続き食中毒が発生したことは誠に遺憾。職員全体を教育し、衛生管理を徹底するなど再発防止に万全を期したい」と談話を出した。
https://digital.asahi.com/articles/ASL6X65H6L6XUNHB018.html…