短いせきが連続して起こり、乳児が感染すると死亡する恐れもある「百日ぜき」の患者が、県内で急増している。今年に入ってから今月六日までに二百五人が感染し、八十三人だった昨年一年間を既に二・五倍近く上回っている。県は疑いがあればマスクを着用し、早めに医療機関を受診するように呼び掛けている。
百日ぜきは、患者のせきやくしゃみのしぶきで感染する。免疫が弱い子どもがかかりやすく、県保健疾病・対策課の年代別のまとめでも今年の患者のうち、五~九歳が最多の八十二人で、それに次ぐ十~十四歳では五十一人に上った。一方、成人では親世代に当たる三十~四十代が計二十七人となった。
百日ぜきは予防接種法で、小学一年生までに計四回の予防接種が求められているが、効果は五~十数年で弱まる。成人後に発症しても軽症で済むケースが多いため、同課の担当者は「風邪と勘違いしたまま医療機関を受診しない大人が、家庭で子どもに感染させている可能性もある」と指摘。特に保護者に注意を促している。
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