静岡県は9日、連続するせきが特徴の「百日ぜき」が県内で流行していると発表した。生後3カ月未満の新生児や乳児は重症化し、死亡する可能性もあるとして注意を呼びかけている。
県疾病対策課によると、県内での報告数は6月末から増加。1月から今月4日までに、昨年1年間の約1・7倍の430件の報告があった。特に東部や静岡市で多く、5~14歳が約6割を占める。0歳児では22件の報告があったが、この2カ月間で4人が重症化し、県立こども病院で集中治療を受けているという。
せきやくしゃみからの感染力が強い一方、大人の症状は比較的軽いため、受診しないまま赤ちゃんに感染させてしまう例が多いとみられるという。