【結核】高齢者施設で集団結核 徳島・美馬保健所管内、入所者5人発病 /徳島県
徳島県は23日、美馬保健所管内(美馬市、つるぎ町)の高齢者が入所する施設で70、80代の女性入所者5人が結核を発病し、職員1人が感染する集団感染があったと発表した。県は同日、厚生労働省に報告。県は「施設内での限定的な集団感染であり、今後感染が広がる可能性は極めて低い」として、施設名は公表していない。
県感染症・疾病対策室によると、2017年8月に微熱の症状があった80代女性が結核と診断された。病院から届けを受けた美馬保健所が、今月までの7カ月間で施設職員や入所者ら接触者102人に健康診断を実施。その結果、他に患者4人と感染者1人を確認した。
患者5人は発病が判明した後、結核病床のある病院に入院。このうち、感染源の女性とは別の80代女性は2月、結核とは別の病気で死亡した。結核と死亡の因果関係は認められていないという。残る4人のうち1人は入院中で、3人は退院して通院治療している。
県内の結核集団感染は、現在の集団感染基準となった1993年以来5件目。2016年の県内の結核死亡者数は14人で、新たに見つかった患者は120人だった。
同室は「結核は決して過去の病気ではなく、他の施設などでも集団感染の可能性はある」と説明。せきやたんなどの症状が続く場合の受診や、健康診断などでの早期発見を呼び掛けている。
http://www.topics.or.jp/…/…/2018/03/2018_15218084238638.html