【線虫感染】羊の線虫感染、大幅減 音更の十勝牧場が新飼育法、道学会長賞に
家畜改良センター十勝牧場の福本奈津子獣医師らのグループが、羊の発育を妨げる線虫(寄生虫)を大幅に減らす飼育法を確立し、日本産業動物獣医学術学会北海道地区学会の学会長賞を受賞した。通常飼育と比べ最大で6分の1に減らせるといい、福本獣医師は「羊の飼育効率向上につながればうれしい」と話している。
同グループは、羊が線虫に感染する最大の要因となるふん尿からの経口摂取に注目。ふん尿の排せつ後は一定時間、羊を別の生活場所に移し、ふん尿に近づけないようにした。また線虫が紛れ込んだ草を食べないように、放牧地の管理を徹底し、草丈5センチ未満の場所を侵入禁止にするなどした。