【肺炎】九州北部豪雨 被災地で大量の砂ぼこり 肺炎に注意を
今回の九州北部豪雨の被災地では、流れ出した土砂が乾燥し、大量の砂ぼこりとなって舞っています。肺炎などを引き起こすおそれもあることから、専門家はマスクを着用するなどの対策を呼びかけています。
豪雨で大きな被害を受けた福岡県朝倉市でも、流れ出した土砂がこの暑さの中で乾燥し、砂ぼこりとなって舞い上がっています。吸い込んでしまうと肺炎などの呼吸器疾患を引き起こすおそれもあることから、久留米大学医学部の感染症の専門家グループが、朝倉市内の避難所を回って対策を呼びかけています。
このうち、杷木地区にある「らくゆう館」では、避難している人たちにマスクや消毒用のウエットティッシュを配ったうえで、屋外で活動するときだけでなく、室内で布団を上げ下げするような場合にも、マスクを着用するようアドバイスしていました。
こうした砂ぼこりは6年前の東日本大震災の被災地でも発生し、肺炎の患者数が震災前の同じ時期と比べると、およそ4.5倍に増えたという報告もあるということです。
久留米大学医学部看護学科の三橋睦子教授は「慣れない避難所での生活で、ストレスや免疫力が低下している。高齢者や子どもを中心に肺炎にかかるリスクを低くするためにも、多くの人に対策の必要性を伝えていきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/ne…/html/20170721/k10011067821000.html