【衛生管理】使い捨て医療機器を再使用 大阪市立大病院 /大阪府
大阪市立大病院は20日までに、国の通知で再使用が禁じられている使い捨て用の医療機器を滅菌処理して使っていたと明らかにした。2015年9月以降で約130人の患者に使用しており、健康被害を調査している。
病院庶務課によると、医療機器は骨に穴を開ける「ドリルバー」約40種類や、骨を切断する「ブレード」約10種類。ドリルバーは整形外科や形成外科、歯科口腔(こうくう)外科などで使われていた。洗浄して滅菌していたという。
手術の際には多数のサイズを並べて患者に合う機器を使うが、手術後には全て破棄する必要がある。庶務課の担当者は「全て破棄するのは非効率との声があり、結果として今まで再使用を続けてしまった」としている。
厚生労働省は04年以降、3回にわたり、感染防止の観点から、使い捨ての医療機器は再使用しないよう各都道府県に通知を出している。
8月に兵庫医大病院で再使用が発覚した問題を受けて、大阪市立大病院は8月30日に院内調査を実施。再使用が分かり、9月1日に近畿厚生局に報告した。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASHC19H6P_Z10C17A9000000/