【衛生管理】大阪市立大病院、医療用ドリルバーなど使い回す /大阪府
大阪市立大学病院が2015年9月以降、再使用が禁じられている医療機器を約130人の患者に使い回していたことが、同病院への取材でわかった。
今のところ健康被害の報告はないとしている。
同病院庶務課によると、再使用していた医療機器は、骨に穴を開ける「ドリルバー」42種類と、骨を切断するノコギリ状の「ブレード」9種類。いずれも金属製。ドリルバーは1本約3万円と高価なこともあり、整形外科などの手術で、洗浄や滅菌処理をして再使用していたという。
これらの医療機器は、感染を防ぐため、メーカーが再使用禁止を定めており、厚生労働省も04~15年に計3度、都道府県に通知を出してきた。同病院は再使用した患者への説明や謝罪などを検討している。