【風疹】風疹予防動画を配信 男性は接種を
2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、神奈川県内で風疹を流行させないことなどを目的に、県は風疹予防のPR動画を作成、1日から県のインターネット番組「かなチャンTV」で配信を始めた。
県内の大学などでミスコンテストに出場した女子大生でつくる「社会課題解決プロジェクトチーム」とのコラボ企画で、男性の予防接種の重要性を訴えかける内容だ。
県内で風疹が流行した翌年の2014年度から県が進める「風疹撲滅作戦」の一環。県によると、20代前半までの男性は定期接種を受けており、ほぼ抗体が出来ているが、20代後半以上の男性は予防接種を受けていないケースが多く感染しやすい。
女性は1960年代前半以降ほぼ接種を受けているが、抗体のない女性が妊娠初期に感染すると出生児に難聴や心疾患、白内障などの障害が起こる「先天性風疹症候群」を引き起こす恐れがあるという。
県はミスコンテストに出た女子大生の起用について、男性に接種を促すとともに、同世代の女性からミスコン女子大生への支持も多く、趣旨が広がることに期待したと説明。
黒岩祐治知事は「いつ流行してもおかしくない。五輪・パラを安心して観戦してもらえるように、啓発を続けなければならない」としている。