2018/03/13【食中毒】「えびす」運営会社に賠償命令 生肉食中毒で判決

【食中毒】「えびす」運営会社に賠償命令 生肉食中毒で判決

2011年に5人が死亡した「焼肉酒家えびす」の生肉集団食中毒で、遺族や被害者計9人が運営会社などに約2億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が13日、東京地裁であった。鈴木尚久裁判長は同社に約1億6千万円の支払いを命じた。元社長や元店長に対する請求は棄却した。

賠償を命じられたのは運営会社「フーズ・フォーラス」(東京、特別清算手続き中)。同社は衛生管理を怠っていたことを認め、賠償責任を争っていなかった。

元社長への訴えについて、鈴木裁判長は「当時は国の衛生基準が周知されておらず、重大な過失は認められない」と責任を否定。「元店長も会社のマニュアルに従って調理をしていた」として原告側の請求を退けた。

11年4月、富山や石川など4県の店舗でユッケを食べた客ら約180人が食中毒症状を訴えた。このうち5人が死亡し、牛レバーの生食提供の禁止につながった。

肉を卸した「大和屋商店」(東京)を相手に遺族らが起こした訴訟は、17年9月に金沢地裁で和解が成立した。

判決が元社長ら個人の責任を否定したことについて、遺族で原告の小西政弘さん(54)は記者会見を開き、「誰に責任があるのか見えなかった。納得できない」と批判した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2805260013032018CC1000/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 2017-8-7

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました!

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました! どうぞご利用ください! 医療看護環境学の目的 …
  2. 2021-4-1

    感染症ガイドMAP

    様々な感染症情報のガイドMAPです 下記のガイドを参考に、情報をお調べください。 感染症.com…
  3. 2021-4-1

    感染症.comのご利用ガイドMAP

    一緒に問題を解決しましょう! お客様の勇気ある一歩を、感染症.comは応援致します! 当サイトを…
  4. 2022-9-1

    感染対策シニアアドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策シニアアドバイザーを2022年版に改訂しました! 感染対策の最前線で働く職員の…
  5. 2022-9-1

    感染対策アドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策アドバイザーを2022年版に改訂しました! 一般企業の職員でも基礎から学べ、実…

おすすめ記事

ページ上部へ戻る