新潟県によると、8月19日午前5時30分頃、株式会社自遊人(岩佐徹代表取締役)が経営する旅館「里山十帖」(南魚沼市)の宿泊客3人が胃腸炎症状を呈して、南魚沼保健所管内の医療機関に搬送され、他にも1名が同様の症状を呈している旨、南魚沼市消防本部から南魚沼保健所に電話があった。
同所が調査した結果、8月17日および18日に同旅館で提供された夕食を喫食した21グループ52人のうち、15グループ30人が、17日午後10時頃から下痢、おう吐、吐き気などの症状を呈していたことが判明した(30人の内訳は、20~70歳代の男性12人、20~70歳代以上の女性18人。5人が治療を受け、1人が入院した)。
同所は、患者に共通する食事が同旅館で提供された食事に限られること、医師から食中毒の届出があったことから、同旅館が提供した食事を原因とする食中毒と断定した(病因物質は不明)。なお患者は全員快方に向かっている。
一方、南魚沼保健所は同旅館に対して以下の措置を実施。
・営業停止処分8月24日(1日間)(営業自粛8月20日から23日までの4日間)
・調理施設の清掃消毒、調理器具・設備の洗浄消毒の徹底を指示
・調理従事者に対して衛生教育を実施予定