【食中毒】県が立ち入り調査 蒲郡、フグ肝臓販売のスーパー /愛知県
愛知県蒲郡市形原町の「スーパータツヤ」が販売したフグの切り身パックに、有毒部位の肝臓が含まれていた問題で、県豊川保健所は16日、店への立ち入り調査を行った。店側に違法性の認識はなく、フグ販売をやめる意向を示しているため、県は営業停止などの処分はしない。
県生活衛生課によると、店が15日に販売したヨリトフグの5パックのうち、3パックは店と豊川保健所蒲郡分室が回収したが、残る2パックの購入者からは店側に「肝臓も含め、食べた」と連絡があった。さらに、店と保健所分室には15日以前に販売された計3パックも購入者から持ち込まれた。
店は1998年、県に「フグ処理施設」としての営業を届け出ている。「フグ処理師」の資格を持つ従業員もいる。
食品衛生法はフグ全種の肝臓の提供を禁止しているが、店の経営者もフグ処理師も「ヨリトフグの毒性は低く、問題ないと思っていた」と話し、違法と思っていなかった。店側は、フグ処理施設の廃止届を県に提出する。
県は今後、他の店舗で同様の販売事例がないか、調査することを検討する。
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