【食中毒】食中毒を発生させた施設の行政処分について /埼玉県
1 行政処分の内容
川口保健所は、食中毒を発生させた(1)の営業者に対して、(2)の営業施設での営業停止の行政処分を本日行った。
(1) 営業者 横谷 勇三 (ヨコヤ ユウゾウ)
(2) 営業施設 キッチンハウス る・もんど 川口市青木1-9-24
(3) 営業の種類 飲食店営業
(4) 違反内容 食品衛生法第6条第3号違反
平成29年7月20日に上記営業施設において調理提供された仕出し弁当を喫食した39名中18名に対して、下痢、おう吐、発熱を主症状とするノロウイルスによる健康被害を生じさせた。
(5) 処分内容 食品衛生法第55条に基づく営業停止命令
ア 処分年月日 平成29年7月26日
イ 営業停止 3日間 平成29年7月26日 ~ 28日
なお、当該営業者は平成29年7月23日から営業を自粛している。
(6) 病因物質 ノロウイルス
2 指導内容
川口保健所では営業者に対して、食中毒の再発防止を目的に、営業停止期間中、施設の消毒を指導するとともに調理従事者への衛生教育等を行う。
3 食中毒事件の概要
(1) 探知
平成29年7月22日(土曜日)、栃木県生活衛生課から食品安全課に「7月21日(金曜日)に栃木県内の旅館を利用した埼玉県内のグループがおう吐、下痢等を発症したとの通報があり調査を行っている。患者グループは前日の昼食に仕出し弁当を食べており、弁当を食べたが旅行に来ていない方も発症している。」旨の通報があり、同日から川口保健所は調査を開始した。
(2) 調査結果( 発表日14時現在 )
ア 患者の発生状況等
(ア) 喫食者 39名 ( 1グループ )
(イ) 患者 18名 ( 男性9名、女性9名、16歳から59歳 )
受診者12名、入院者なし。全員、快方に向かっている。
(ウ) 喫食日時 平成29年7月20日(木曜日) 13時
(エ) 初発日時 平成29年7月21日(金曜日) 7時
(オ) 主な症状 下痢、おう吐、発熱
(カ) 検査結果 患者6名及び従事者1名の便からノロウイルスが検出された。
(キ) 喫食メニュー ハンバーグ、エビフライ、シュウマイ、白身魚フライ、マカロニサラダ、野菜サラダ、しば漬け、酢の物、昆布の佃煮、ご飯
イ 上記飲食店を食中毒の原因施設と断定した理由
(ア) 患者6名及び従事者1名の便からノロウイルスが検出されたこと。
(イ) 患者の主症状及び潜伏期間が、ノロウイルスによるものと一致したこと。
(ウ) 患者の共通食が、原因施設で提供された食事に限定されること。
(エ) 患者を診察した医師から、食中毒患者等届出票が提出されたこと。
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/…/page/2017/0726-03.html