2018/03/07【食中毒】麻痺性貝毒による食中毒が発生しました 大阪府の海岸の天然アサリを採って食べないで! /大阪府
【食中毒】麻痺性貝毒による食中毒が発生しました 大阪府の海岸の天然アサリを採って食べないで! /大阪府
提供日 2018年3月6日
提供時間 14時0分
内容
樫井川河口(泉南市)で採取した天然アサリで麻痺性貝毒による食中毒が発生しました。状況は以下のとおりです。
大阪府の海岸の天然アサリについては、安全性が確認されていないため、2月14日(水曜日)より採取規制をしていますので、採って食べないでください!
1 経過
○平成30年3月5日(月曜日)午前10時頃
泉佐野保健所に管内の医療機関から以下のとおり届出がありました。
・3月5日(月曜日)午前4時頃にアサリを喫食し、1時間後くらいから口や手足のしびれ症状を呈した患者1名を診察した。
・アサリは、3月4日(日曜日)に患者の友人が樫井川河口(泉南市)で採取したもの。これを患者が譲り受け、自宅で調理し、喫食した。
○3月6日(火曜日)
泉佐野保健所が調査した結果、患者の発症状況が麻痺性貝毒の症状に合致していること、患者を診察した医師から食中毒の届出があったこと、現在アサリ等二枚貝の毒化が確認されていることから、麻痺性貝毒による食中毒と断定しました。
2 患者の状況
(1)発症日時 平成30年3月5日(月曜日)午前5時
(2)患者数 1名(50歳代、男性)
(3)主な症状 口や手足のしびれ(患者は現在、入院中ですが、改善に向かっています)
3 麻痺性貝毒による食中毒とは
○アサリなどの二枚貝が海水中の有毒プランクトンを餌として取り込むことにより、蓄積した毒成分が一定量を超えると、貝を食べた際に麻痺などの症状を起こします。
○食後30分から数時間で舌、唇、手足のしびれやふらつきなどの神経症状を起こします。
○時間の経過により症状は治まりますが、重症の場合は呼吸麻痺を起こし死に至ることもあります。
4 府民のみなさんへ
○貝毒による食中毒は、含まれる毒成分の種類や量、食べる貝の量によって命に係わる事態を招くこともあります。採取規制、出荷規制がかけられている間は、二枚貝(一般には食べられていないムラサキイガイやカキ等を含む)は絶対に採って食べないでください!
○貝毒は熱に強く、加熱しても無くなりません。
5 府の対応
○大阪府では、有毒プランクトンの発生状況をみて二枚貝の貝毒検査を実施しています。規制値(貝の可食部1グラムあたり4マウスユニット)を超える貝毒が検出された場合は、府民の方々が採って食べないように注意を呼びかけるとともに、採取規制や出荷規制などの措置を取っています。(アサリについては、本府では漁獲対象となっておらず市場に流通しておりません。)
※ 1マウスユニット:体重20gのマウスを15分で死亡させる毒量
○2月13日(火曜日)に大阪府が採取した男里川河口のアサリの貝毒検査で2月14日(水曜日)に規制値を超える麻痺性貝毒が検出されました。2月14日(水曜日)以降、報道提供等の情報発信を始め、貝毒の発生状況等について定期的な監視を継続するとともに、関係機関(地元市町等)と連携し、注意喚起を実施しています。
<貝毒のお問合せ先>
食中毒対策に関することについては、
健康医療部 食の安全推進課 監視指導グループ 内線2560 直通06-6944-6967
アサリの検査・安全性に関することについては、
健康医療部 食の安全推進課 食品安全グループ 内線2562 直通06-6944-6705
大阪府海域の貝類の生態、安全確保については、
環境農林水産部 水産課 企画・豊かな海づくり推進グループ 内線2764 直通06-6210-9612