【食中毒対策】食中毒、家庭での調理に注意 食材加熱や器具消毒で安全に
気温と湿度が上がるこの季節、家庭でも食中毒への対策が重要となる。中でも家族に乳幼児や妊婦、高齢者がいる場合は、食中毒が重篤となることがあるので注意が必要だ。
日本食品衛生協会の飯田信行技術参与は、家庭での調理に注意を促す。家庭での食中毒の発生件数は少ないが、体調が一時悪化しても気づかず、届け出をしないケースが相当数あるとみられるからだ。
夏場は腸管出血性大腸菌O157などへの警戒が必要。特にここ数年、加熱が不十分な鶏肉などから広がるカンピロバクター菌の食中毒は増加傾向にある。飯田氏は「鶏肉をしっかり加熱すればカンピロバクターは防げる。肉団子などは、中まで熱が通っているかを確認してほしい」と話す。
普段の行動でも意識すべきポイントがある。買い物では、肉や魚は最後に購入し、肉汁などが漏れないようにそれぞれ分けて包み、寄り道せずに持ち帰る。
頻繁に冷蔵庫を開けて中の温度を上げないようにし、日持ちしない気になる食材は思い切って捨てる。肉や魚に触れたらこまめに手を洗い、まな板は肉と野菜を同じ面で扱わない。野菜も水洗いし、調理後に器具や流しをお湯で消毒する。
野菜や調理器具の消毒に、台所用漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を薄めて作る消毒液を使うのもいい。消毒液は、ペットボトルのキャップ2杯(約10ミリリットル)の原液を水2.5リットルに加えれば200ppmの消毒液になる。消毒液は時間がたつにつれ効果がなくなるので、使うときに必要な量だけ作り、作り置きしないこと。
http://www.sankeibiz.jp/…/ne…/180727/ecc1807270719003-n1.htm