【食品衛生】食品衛生計画案を公表 福祉施設へ指導強化 露出販売店監視 /群馬県
前橋市は29日、2018年度の食品衛生監視指導計画案を公表した。昨年発生した総菜店の食中毒問題を受け、高齢者・児童の福祉施設への指導強化や、客が総菜を取り分ける「露出販売店」を年1回以上監視することなどを新たに盛り込んだ。市は計画案をホームページに掲載し、2月中にパブリックコメントを募集する。その後、計画を修正・確定し、4月から実施する。
市によると、高齢者や子どもは重症化する恐れがあるため、高齢者・児童の福祉施設に対する監視を強化する。露出販売店に対しては、昨年の食中毒問題後に県が独自に策定した衛生管理指針に基づく衛生管理体制が整っているかを調べる。総菜の露出販売店は市内に約60店ある。
食中毒問題は昨年8~9月、群馬、埼玉両県の総菜店で購入したポテトサラダなどを食べた人が病原性大腸菌O157に感染し、前橋市内の店舗で販売された総菜を食べた女児(当時3歳)が死亡した。食品ごとに分ける決まりだったトングが交ざっていても放置していたことなど衛生管理上の問題点を前橋市保健所が指摘した。
https://mainichi.jp/articles/20180130/ddl/k10/010/053000c