2017/06/15【鳥インフルエンザ】韓国で再びHPAI 6月に13か所でH5N8亜型 /韓国
【鳥インフルエンザ】韓国で再びHPAI 6月に13か所でH5N8亜型 /韓国
韓国農林畜産食品部は、昨年11月16日の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)発生後から実施していた移動制限措置を5月13日にすべて解除していたが、6月に入って、同国で再びH5N8亜型HPAIが13件発生した。同国ではHPAIが2014年には7月29日まで、15年には6月10日まで発生しており、わが国でも引き続き、衛生管理を徹底する必要がある。
OIE報告によると、韓国では、6月2日には最南部の済州島にある養鶏場(1000羽)と、同島の裏庭農場(7羽)、3日には南西部の全羅北道群山市にある養鶏場(1万5300羽)と、北西部の京畿道坡州市にある養鶏場(1000羽)、4日には南東部の釜山広域市機張郡にある養鶏場(6000羽)でH5N8亜型高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の感染が判明し、飼養家禽が殺処分された。
韓国農林畜産食品部の公表(仮訳)によると、一連のAIの感染源は、3事例目の群山市の養鶏場の烏骨鶏で、これが済州島の流通業者を経て、1事例目の農場に持ち込まれたとしている。7日までに発生が確認された全13農場の位置は、韓国全土に分散している。
韓国では、昨年11月から今年3月までに、H5N6亜型のHPAIが343件、H5N8亜型のHPAIが40件の計383件発生し、3787万羽の家きんが殺処分されていた。
特に、採卵鶏は全飼養羽数の約3分の1が殺処分されたため、卵が不足して急騰し、米国などから殻付卵の緊急輸入も行なった。
(独)農畜産業振興機構の海外情報によると、6月1日現在、「特卵」1パック(1個60~68グラム、30個入り)当たりの平均小売価格は7839ウォン(前年比45.1%高、約785円、10個当たり約262円)。米国などのほか、5月にはデンマーク、オランダ、6月にはタイ、スペインからも鶏卵や加工卵の輸入を許可し、農林畜産食品部が6月上旬に農協を通じて400~500万個の鶏卵を養鶏農家から買い上げ、市中価格より安い6000ウォン程度で供給する計画も発表した。
http://www.keimei.ne.jp/article/20170615t1.html