【麻疹:はしか】はしか感染 愛知で相次ぎ確認 /愛知県
ウイルス性の感染症で高熱や発疹が出る「はしか(麻疹)」の患者が愛知県内で相次いで確認された。感染力が強く、患者と同じ空間にいただけでも感染するため、県や名古屋市は予防接種を促す一方、感染が疑われる場合は公共交通機関を使わず、すぐに医療機関に連絡して受診するよう呼びかけている。
市や県によると、今年3月20日にはしかと診断された台湾からの旅行客を発端に沖縄県で断続的に患者が増えている。市内では沖縄旅行から帰ってきた10代の男性が今月11日、はしかと診断され、21日には男性が受診した同市昭和区の医療機関に勤める30代の女性の感染が確認された。23日には、男性と同じ9日にこの医療機関を受診した女子中学生2人の感染が確認された。2人は予防接種を受けていなかった。
愛知県内のはしかの患者数は2015年が0人、16年が5人、17年が1人だった。はしかの潜伏期間は10~12日程度。今後、大型連休で人の往来が増え、感染が拡大する恐れがある。