2018/04/26【麻疹:はしか】先月中旬に沖縄を訪れた30代の台湾人観光客の発症に始まった…
【麻疹:はしか】先月中旬に沖縄を訪れた30代の台湾人観光客の発症に始まった…
先月中旬に沖縄を訪れた30代の台湾人観光客の発症に始まった県内のはしか(麻疹)の流行は、確認から1カ月余が経過した現在も収束せず、ジワジワと感染が拡大。患者発生状況は最高の「レベル3」だ
▼県によると23日時点の患者数は70人。20~40代が47人と全体の約7割を占める。郡内では先月下旬に40代の女性の感染が確認されたが、幸いそれ以上の感染はない
▼はしかは、はしかウイルスで感染。10~12日の潜伏期間を経て発熱やせきなど風邪に似た症状の後、39度以上の高熱と発疹が出る。空気感染する上に感染力が非常に強いのが特徴だ
▼28日から始まるゴールデンウイーク(GW)を控え、大量の人の移動とともに、郡内での、はしか流行が心配されている。流行が広がると、好調な観光への影響は避けられないだけに、業界も戦々恐々だろう
▼行政では、かかると重症化する恐れのある小児を対象に、予防接種の無償化措置を取り、感染予防に取り組んでいる。予防接種は、感染拡大を防止する最も有効な手段。だが効果が出るのに一定期間が必要
▼大人でも1991年以前に生まれた人は、予防接種を受けていなかったり、1回だけの可能性があるという。GWに向け、26歳以上の人は自身の母子手帳や記憶をたどり、早めの予防が大事だ。