【黄熱病】黄熱病の流行 64市の非常事態認める=連邦政府 /ブラジル
国家統一省国家民間保護防衛局はミナス・ジェライス州東部を中心とした64市が黄熱病の流行により非常事態の状況にあることを認め、20日付官報に掲載した。アジェンシア・ブラジルが同日付で伝えた。
ミナス州東部を中心とした今回の黄熱の流行では、同州保健局の発表によれば、17日までに同州内で1012件の感染疑い報告が記録されている。うち感染確認は220件、除外は57件で、その他は調査中となっている。死亡ケースでは、78件が黄熱に起因するものと確認され、96件が調査中となっている。州内の42市で感染が確認されたケースがあり、84市で感染疑いのケースがあるという。
現在の流行は森林・農村地帯におけるもので、ハエマゴグスなどの蚊とサルの間でウィルスが媒介される。都市部の場合、デング熱ウィルスを媒介するネッタイシマカがウィルスの媒体となるが、都市部での感染に関する報告は1942年以来記録がなく、現時点では確認されていない。
国家統合省によれば、これらの市の認定は、病気のコントロールの困難や、人的損害、連邦・州政府の支援による正常化の可能性などの基準から判断されたという。ミナス州政府は連邦政府による認定に先立ち、黄熱感染の疑いケースの増加を受けて1月に州内152市で保健衛生上の非常事態を宣言している。
今回認定を受けた市が含まれる保健管区の中心市はコロネル・ファブリシアーノ、ゴベルナドール・バラダレス、マニュミリン、テオーフィロ・オトニ。このほか、隣州エスピリト・サントのイバチバ市も含まれる。テオーフィロ・オトニでは9件の感染が確認され、24件が調査中。その他のミナス州3市では現時点で調査中のケースのみだが、他市から感染疑いの患者を受け入れている。
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