【黒星病】リンゴの黒星病 感染拡大で防除所が注意報 /青森県
リンゴの葉などに黒点が現れる「黒星病」が多発していることを受け、青森県病害虫防除所は28日、感染予防の徹底を指示する注意報を出した。果実にまで感染すれば収穫に大きな被害をもたらす恐れがある。黒星病に関する注意報は2000年以来18年ぶり。
黒星病はカビの一種が原因で、感染した葉が雨でぬれることで胞子が分散し、黒点が果実にまで及ぶ。食べても害はないが見た目が悪くなり、生果としては売り物にならなくなる。
防除所によると、津軽地域で定点観測しているリンゴ農園37カ所のうち約半分にあたる18カ所で、黒星病が葉に現れているのが確認された。発生時期としては例年よりやや早く、量も多いという。今春は気温が高く、病原菌の活動時期も早まったため、感染予防の薬剤をまく前に病気が広がったとみられる。
防除所は、このまま梅雨入りすれば、果実に大きな被害が出ると予測。感染が確認された葉をすぐに間引いたり、薬剤をこまめに散布したりするよう、農家に呼びかけている。