【BSE】英国産牛肉、年内にも輸入解禁へ BSEで禁止20年余
BSE(牛海綿状脳症)対策として、輸入を禁止してきた英国産牛肉の輸入が、年内にも解禁される。内閣府の食品安全委員会は6日、生後30カ月以下などの条件を満たせば「人への健康影響は無視できる」とする評価書をまとめ、厚生労働省に答申した。
厚労省は、現地の加工場を視察し、条件を満たせるかを確認したうえで、輸出を解禁する見通し。
BSEの感染牛は英国で1986年、世界で初めて確認された。ピーク時の92年は約3万7千頭にのぼった。人に感染する恐れが指摘され、日本は96年、英国からの輸入を禁止した。感染源となる飼料の規制が強化され、英国の感染牛は2012~15年は1~3頭と減り、16年は確認されなかった。
厚労省によると、牛肉の輸入量は全体で約62万トン(16年度)。英国からの輸入量は、禁止前の95年1月から96年3月までの約1年3カ月間で胃248トン、タン16トン、横隔膜0・9トンだった。