衛生管理方法・対策のありがちな罠(7)
掃除の順番を意識していますか?
こんにちは、感染症対策コンサルタントの向田です。
本日は、よくある衛生管理のありがちな罠の続編について対策や方法などを解説します。
本日は掃除の順番についてです。
皆さんは施設やお店での掃除の順番について、意識をしたことはありますか?
ほとんどの場合が、業務効率の良い順番や担当制などで決めているかと思います。
例えば飲食店の場合、開店前にすべての箇所を掃除するお店と閉店後のお店では、どちらが食中毒リスクが高くなるでしょうか?
ヒントとしては、トイレは開店前が良いか閉店後がよいか?で考えてみてください。
答えは、閉店後の方が食中毒リスクが軽減します。
次の問題です。
例えばシフトを組んでいる介護施設の場合、シフトに合わせた担当制で出勤した際にトイレ掃除などを行うルールとなっている場合があります。
これは非常に危険です。その理由は答えられますか?
答えは、掃除をすると掃除をした人の手指やユニフォームが病原体に汚染される可能性が高まるからです。
つまり、飲食店であれば開店前にトイレ掃除をし、万が一ノロウイルスがユニフォームなどに付着した状態で、仕込みや調理に入るとどうでしょうか?
介護施設も同様で、出勤していきなりユニフォームが汚染された状態で介護を行うのはどうでしょうか?
ウイルスや細菌などの病原微生物は目に見えません。ですので、リスクを軽減させるためにも掃除の順番も意識しなければなりません。
皆さんのお店や施設では、掃除の順番はこのように意識して行っていますか?
些細なことのように思えて、集団感染・集団食中毒はこれが原因で起きています。
気になった方は感染症.comまでお問い合わせください。