茨城県庁内で風疹の集団感染が発生し、28日までに県民生活環境部の職員から患者12人が確認された。いずれも30~50代の男女で、風疹の予防接種が義務化されていなかった世代。県は希望者にワクチン接種をしたほか、全庁職員に注意を呼びかけている。
集団感染は、同部が入居する県庁14階南側フロアで起きた。最初の患者は50代男性。今月3日から発熱が続き、7日に発疹が出た。翌日受診し、12日に風疹との検査結果が出た。さらに22日以降、14階の職員から症状の報告が相次いだ。
妊婦が風疹にかかると赤ちゃんの心臓や目に障害が起きる「先天性風疹症候群」が発生する恐れがある。県は28日、14階の職員を中心に100人に予防接種。妊娠初期や今後妊娠を希望する女性職員には在宅勤務制度を紹介するなど、感染防止を図っている。
県庁各階のエレベーターホールには感染予防の手洗いを呼びかける紙が貼り出されている。14階ではこの日、半分以上の職員がマスクを着けて働いていた。
https://www.asahi.com/articles/ASLDV65CGLDVUJHB00L.html