鹿児島大学病院(鹿児島市)は7日までに、救急病棟の入院患者6人から昨年11~12月に、ほとんどの抗生物質が効かない多剤耐性緑膿(りょくのう)菌を検出したと発表した。6人のうち2人が肺炎を発症し、既に回復。ほかの4人は症状が出ていない。病院は院内での感染拡大を防ぐために12月17日から救急患者の受け入れを制限している。
多剤耐性緑膿菌は体力や免疫力の低下した人が感染しやすく、肺炎や敗血症を引き起こすことがある。感染経路などは不明で、同病院は病室や医療器具などの消毒強化に努めるとしている。
同病院では、2016年9月~昨年4月にも入院患者15人から多剤耐性アシネトバクターなどが検出され、8人が死亡。うち3人は病状悪化に影響した可能性があるとしている。
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