2019/01/21【インフルエンザ】インフル死者4人に 羽後町の特養ホーム /秋田県
秋田県羽後町が運営する特別養護老人ホーム松喬苑でインフルエンザの集団感染が発生して入所者3人が死亡した問題で、町と県は20日、新たに入所者の女性(96)が死亡したと発表した。死者は計4人となった。安藤豊町長は「できる限りの措置を講じたが、感染拡大に歯止めをかけることができなかった。誠に申し訳ありません」と陳謝した。
女性は6日に発熱しインフルエンザA型と診断された。一時回復したが、14日に再度発熱し翌15日に町内の病院に入院。19日午後、肺炎で亡くなった。
施設は相部屋で、感染者を隔離する個室がなく、室内をカーテンで仕切って感染対策していた。カーテンで仕切るのは厚生労働省の指針に従った対応で問題ないという。施設にはショートステイ利用者を含め93人が入所している。
20日午前11時までに確認された感染者は、利用者の半数超の48人、職員8人の計56人。80~90代の男女6人が町内の病院に入院し、感染者のうち36人は既に治癒。18日以降の新たな感染はないという。
町では先月羽後病院で集団感染が発生し、入院患者2人が死亡。今冬の町有施設での死者は計6人となった。
町と県は20日、町コミュニティセンターで合同の記者会見を開き感染状況などについて説明。安藤町長は「十二分な検証を行い、感染症予防対策の早急な見直しをするなど再発防止に最大限の努力をしていく」と話した。
https://www.sakigake.jp/news/article/20190120AK0024/