2019/01/28【インフルエンザ】感染対策マニュアル改訂 7人死亡の老人ホーム /兵庫県
入所者と職員計74人が感染し7人が亡くなった北淡荘(兵庫県淡路市)では、感染者が集中した2階の入所者の外出禁止や面会制限が続いている。運営する社会福祉法人は抗インフル薬の予防投与の遅れが感染拡大の一因になったとし、感染対策マニュアルを改訂した。
普段はギャラリーやカフェなど地域住民に開かれた同施設だが、感染判明後は出入りを最小限に。生け花や書道教室は2月末まで中止を決め、施設内のカフェも休業している。
一方、同法人が運営する各施設の管理者や職員らでつくる感染症対策委員会を23日に開催。感染拡大の経緯や、他施設からの応援態勢など課題を話し合った。予防投薬に関しては「1人でも感染者が出たら、直ちに全員に投与」「家族が発症した職員にも投与」などの項目をマニュアルに加えたという。
山田正司施設長によると、問題発覚後、嘱託医から「法人として(抗インフル薬の)タミフルを貯蔵しておいてはどうか」とアドバイスされ600錠を発注したが、保健所から「薬事法に抵触する」と指摘され返品したという。
山田施設長は「入所者が多い施設では、薬の手配にも時間がかかる。良かれと思っていろいろやっているのだが」と話した。
https://www.kobe-np.co.jp/…/sougou/201901/0012015366.shtml