札幌市保健所は1日、市内の50代の会社員男性と、この男性の家族や同僚で20~80代の男女計38人が結核に集団感染し、このうち男性を含む16人が発病したと発表した。
同保健所によると、男性は健康診断で肺に影が見つかり、昨年8月に医療機関で精密検査を受けて結核と診断された。同保健所が男性の家族、会社で同室の同僚計138人を検査したところ、今年3月までに家族5人、同僚32人の計37人が結核に感染し、このうち家族3人、同僚12人の計15人が発病していたことがわかった。発病した家族のうち1人は昨年8月、別の病気で死亡した。他の発病者は治療を続け、いずれも快方に向かっているという。
発病者のうち3人は、男性と結核菌の遺伝子型が一致したため、保健所が集団感染と判断した。
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