2019/04/13【衛生管理】病室の仕切りカーテン、危険な病原菌のすみかに 調査報告

世界中の病院や介護施設で使用されている仕切りカーテンは、危険な薬物耐性菌で汚染されている恐れがあるとの調査結果が13日、オランダの首都アムステルダムで開幕する欧州臨床微生物感染症学会議(ECCMID)で発表される。
調査では、急性期後(ポストアキュート)ケアを行う米国の施設6か所から集めた1500のサンプルのうち、5分の1以上でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの危険な病原菌が1種類以上検出された。米疾病対策センター(CDC)によると、同国の2017年のMRSA関連死者は2万人近くに上り、その大半が院内感染によるものだった。
患者とカーテンから検出された病原菌を比較したところ、多くの場合で両者が同じ菌株に汚染されているとの結果が出た。調査に関わった米ミシガン大学メディカルセンター(University of Michigan Medical Center)研究者のローナ・モディ(Lona Mody)医師はAFPに対し、病原菌は患者からカーテンにうつった可能性が高いものの、カーテンが感染源だった可能性も「確かにある」と述べた。
病室でベッドを仕切ったり囲んだりするために使用されるカーテンは通常、プラスチック製や木綿製で、洗浄される頻度が低いことが多い。モディ氏は、「各病院の方針は大幅に異なるが、仕切りカーテンは半年ごと、または汚れが目立つ場合に交換されることが多い」と述べた。
https://www.afpbb.com/articles/-/3220561…

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 2017-8-7

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました!

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました! どうぞご利用ください! 医療看護環境学の目的 …
  2. 2021-4-1

    感染症ガイドMAP

    様々な感染症情報のガイドMAPです 下記のガイドを参考に、情報をお調べください。 感染症.com…
  3. 2021-4-1

    感染症.comのご利用ガイドMAP

    一緒に問題を解決しましょう! お客様の勇気ある一歩を、感染症.comは応援致します! 当サイトを…
  4. 2022-9-1

    感染対策シニアアドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策シニアアドバイザーを2022年版に改訂しました! 感染対策の最前線で働く職員の…
  5. 2022-9-1

    感染対策アドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策アドバイザーを2022年版に改訂しました! 一般企業の職員でも基礎から学べ、実…

おすすめ記事

ページ上部へ戻る