厚生労働省は5日、エボラ出血熱などの危険性が高い5種類の感染症の病原体の輸入を解禁した。来年の東京五輪・パラリンピックまでに検査体制を強化するねらい。輸入の時期や相手国などについては、危機管理上の理由で公開しない。
輸入が解禁されたのは、感染症法で最も危険性が高い1類の感染症に指定され、所持や輸入が禁じられているエボラ出血熱、ラッサ熱、クリミア・コンゴ出血熱、マールブルグ病、南米出血熱のウイルス。国立感染症研究所に限り所持を認めており、今回輸入もできるようにした。
これらの病原体は、安全管理の性能が最も高いバイオセーフティーレベル(BSL)4の施設でしか扱えず、国内には、東京都武蔵村山市の感染研村山庁舎にしかない。市側は、施設の安全対策の強化や積極的な情報開示のほか、厚労省が今後予定している施設移転の検討に同市職員を参加させることを求めており、厚労省も応じる方針。
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