長野県北西部の大町市で今月16日、自宅で栽培したウリ科のユウガオを煮物にして食べた家族3人が、嘔吐や下痢などの症状で、医療を受診していたことが明らかになった。長野県健康福祉部は苦味成分による食中毒だと断定し、注意を呼びかけている。
県によると今月16日午後7時ごろ、大町市に住む20代から70代の家族4人のうち3人が、自宅の庭で栽培したユウガオを調理して食べたところ、強い苦味を感じて、30分後にノドの違和感や嘔吐、下痢などを起こして医療機関を受診。
大町保健所が確認した結果、患者の症状は、ユウガオの苦味成分である「ククルビタシン類」と一致していたという。
長野県によると、ユウガオはカンピョウの別名で知られ、ひょうたんなどと同じウリ科の果実。古くから煮物や漬物などに調理して食べられてきたが、ごくまれに非常に苦味の強いものがあり、食べると食中毒を引き起こすため、食べる前には実や茎を切って軽く味見をすると良い。
また、ウリ科にはきゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、メロンなどがあるが、これらを食べて激しい苦味がある場合は、「ククルビタシン類」が含まれている可能性があるので、注意してほしい。
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/3/0/30407.html