2019/09/04【ヒスタミン】給食のシイラで「舌がぴりぴり」 50人余、ヒスタミン食中毒か /沖縄県
沖縄県浦添(うらそえ)市の浦添共同調理場が8月30日に市内10小中学校に提供した給食で、シイラのフライを食べた生徒ら50人余が舌のしびれなどを訴えていたことが分かった。県南部保健所によると、魚の不適切な温度管理によるヒスタミン食中毒の可能性があるという。症状は食後1時間ほどで収まったという。
同調理場は5小学校、5中学校に計約8千食を提供している。30日午後2時ごろ、港川中から「食後、舌がぴりぴりした生徒がいる」と報告があった。他の9校にも有症者を確認したところ、合わせて生徒50人、職員2人が症状を訴えた。
同保健所によると、魚の解凍時に常温で放置するなど不適切な温度管理で、青魚などに含まれる細菌ヒスチジンが増殖し、ヒスタミンに変わる。ヒスタミンは加熱しても減らない特性がある。食中毒は重症になることは少なく、数時間以内で治まるという。
シイラは切り身にされ衣が付いた状態で調理場に納入された。市教育委員会と同保健所は納入業者を含め調査する。市教委は2日、保護者へ文書で謝罪した。嵩元盛兼市教育長は「安全衛生管理の徹底に努める」としている。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/466732