2019/09/12【アフリカ豚コレラウイルス】中国人旅行客のソーセージから「アフリカ豚コレラウイルス」遺伝子発見 /韓国
農林畜産食品部は11日、中国人旅行客が持ち込んだ豚肉ソーセージからアフリカ豚コレラ(ASF)ウイルスの遺伝子が確認されたと発表した。
中国・上海を出発したこの旅行客は、3日に仁川空港から入国し、ソーセージを持ち込んだ事実を自ら申告した。
遺伝子の塩基配列を分析した結果、最近中国で発生したものと同じウイルスの遺伝型がソーセージから検出された。ウイルスが生存しているかどうかは約4週間の細胞培養検査を経て最終的に確認する予定だ。
法定第1種家畜伝染病のアフリカ豚コレラは、豚だけが感染する致命的な伝染病で、ワクチンや治療法がない。
これに先立ち国連食糧農業機関(FAO)は「食料・農業の世界情報および早期警報システム」と題するリポートを通じ、この伝染病が東アジアと東南アジアで急速に拡大しており、北朝鮮、中国、ベトナム、カンボジア、モンゴル、ラオスなどで豚数百万頭が死んだか殺処分されたと明らかにした。先月にはミャンマー政府が、この伝染病が発生したと国際獣疫事務局に申告した。
海外の旅行客が、申告せずに畜産物や果物などを持ち込んで摘発された場合、最大で1000万ウォン(約90万円)の過料が科される。