国立感染症研究所は27日、エボラ出血熱など危険性が高い5種類の感染症の病原体を感染研村山庁舎(東京都武蔵村山市)の施設に輸入したと発表した。
輸入したのは、感染症法で最も危険性が高い1類の感染症に指定され、所持や輸入が禁じられているエボラ出血熱、ラッサ熱、クリミア・コンゴ出血熱、マールブルグ病、南米出血熱のウイルス。東京五輪・パラリンピックまでに検査体制を強化することが目的で、病原体の実物を使えば、より速く正確な診断ができ、患者の回復状況も調べられるようになるという。
これらの病原体は、安全管理の性能が最も高いバイオセーフティーレベル(BSL)4の施設でしか扱えず、国内には感染研村山庁舎にしかない。厚生労働省は2015年、村山庁舎のBSL4施設で病原体を扱うことを認め、今年7月に輸入する5種類の病原体を指定していた。
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