10月10日午前8時45分頃、医療機関より上越保健所に「毒きのこによる食中毒が疑われる患者2人を診察した」旨の連絡があった。
上越保健所が調査した結果、患者が10月9日に妙高市内の山中で「シロハツ」と思ったきのこを採取。同日午後7時30分頃から午後8時30分頃にかけて家族3人でミネストローネ(野菜スープ)に調理して食べたところ、2人が午後9時30分頃から嘔吐、下痢、腹痛、吐き気の症状を呈し、同日医療機関を受診し入院した。
患者が食したきのこの残品を専門家が確認したところ、有毒なきのこの「シロハツモドキ」であることが判明。また患者の症状がシロハツモドキによる中毒症状と一致しており、かつ医師の届出もあったことから食中毒と断定した。なお、患者は退院し快方に向かっている。
新潟県内では、10月3日にも魚沼市内で「ツキヨタケ」による食中毒が発生しているが、本格的なきのこ狩りシーズンを迎え、今後も毒きのこ食中毒の発生が懸念される。このため、新潟県の福祉保健部生活衛生課は「毒きのこ食中毒発生注意報」を発令(10月4日)。食用と正確に判断できないきのこは、絶対に「採らない」「食べない」「人にあげない」よう注意を促している。
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