被災後、ペットの飼い主は、どんなことに気をつければよいのか。
獣医師の石井万寿美さん(大阪府守口市)によると、飼い主の不安や、衛生面の影響で下痢をする犬猫が増えるので注意してほしいという。原因はストレス性のもののほか、ウイルス感染など大きな病気の場合もあるので、長引く場合は動物病院での検査が必要だ。洪水があった地域を散歩させる際は、帰宅後に水で足をよく洗うなどして清潔に保ちたい。
避難所では、なるべく普段と同じ環境に近づけると安心するので、家族のにおいのついた敷物などを使うとよいという。「ケージを使う時間が増えるので、普段から訓練しておくといいですね」(石井さん)
環境省が作成したペットの飼い主向けの災害対策ガイドライン「災害、あなたとペットは大丈夫?」では、災害発生時に飼い主が行うべき行動として、「避難中のペットの飼養環境の確保」があげられている。
ガイドラインによると、避難所では、ルールに従い、飼い主同士が助け合い、協力することが必要。ペットだけを車中に残すときは、車内の温度に常に注意し、十分な飲み水を用意しておく。施設に預ける場合は、条件や期間、費用などを確認し、後でトラブルが生じないよう、覚書などを取り交わすようにするとよいという。
ガイドラインのほか、各自治体の被災ペット対応情報なども、環境省動物愛護管理室のホームページでリンク先が掲載されているので確認したい。https://www.env.go.jp/…/dobutsu/aigo/1_law/disaster.html
https://www.asahi.com/articles/ASMBJ4R13MBHUTFL00N.html