2019/10/29【マダニ感染症:SFTS(重症熱性血小板減少症候群)】マダニ感染症患者最多に ペットからの感染も注意
マダニが媒介するウイルスによって発熱や下痢などが引き起こされる感染症、SFTS=重症熱性血小板減少症候群を発症した患者数が、ことしは全国で92人となり、2013年に統計を取り始めてから最も多くなりました。専門家は、発症したペットから感染することもあるとして注意を呼びかけています。
SFTSはマダニにかまれることで感染し、発熱や下痢などの症状を引き起こします。
特効薬がないこともあり、厚生労働省によりますと、国内では致死率がおよそ20%に上るとされています。
国立感染症研究所によりますと、全国から報告された患者数は、ことしは今月20日までに92人と、統計を取り始めた2013年以降で最も多くなりました。
都道府県別では、
▼山口県で11人、
▼徳島県で9人、
▼島根県、長崎県、宮崎県、鹿児島県で8人などと、西日本を中心に報告され、先月、宮崎県で70代の男性が死亡するなど、ことしは少なくとも3人が死亡しています。
また、統計を取り始めて以降、合わせて16人が犬と猫から感染したことが確認され、SFTSを発症した動物から感染するリスクも指摘されています。
国立感染症研究所の西條政幸部長は「病気の犬や猫にかまれないようにするほか、登山や農作業で草むらに入る人は、長袖や長ズボンを着るなどマダニにかまれない対策を十分してほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/…/20191029/k10012154961000.html