2019/12/27【カンピロバクター】仙台の大学生グループ15人 クラブ活動で訪れた大阪で食中毒 カンピロバクター検出 /宮城県
宮城県仙台市の大学生グループ15人が、旅行先の大阪市内でカンピロバクターによる食中毒を発症していたことが26日明らかになった。大阪市は食品衛生法にもとづいて、大学生が食事した同市中央区の飲食店に対して、2日間の営業停止を命じた。
集団食中毒が発生したのは、大阪市中央区森ノ宮中央の「肉と野菜の炭焼バル CLAN Nine」。大阪市によると、今月8日以降、宮城県仙台市からクラブ活動で大阪市を訪れた19歳から22歳の大学生15人が同店でコース料理を食べた15日以降、下痢や腹痛、発熱などの症状を訴えて医療機関を受診。
仙台市から連絡を受けて大阪市が調査した結果、患者の便からカンピロバクターが検出されたことから、同店での食事が原因だとみて、2日間の営業停止処分とした。
患者が当日食べたのは、鶏せせりの炙り焼きや、鶏もものタタキなどでのコース料理。カンピロバクターは、家畜やペット、野鳥などの腸内に生息するらせん状の細菌で、食肉処理や流通過程で肉や飲料水を汚染する。
鶏肉は高い確率でカンピロバクターに汚染されているうえ、重症化すると手足に力が入らなくなり、全身に麻痺が広がる「ギラン・バレー症候群」が後遺症として発症する場合がある。予防するには、75℃、1分間で中心部分までしっかり加熱し、生肉に触れた調理器具は消毒・殺菌してほしい。
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/3/2/32571.html