2020/01/07【食中毒】釣ったふぐ完食の19歳男性が食中毒で救急搬送 正月、淡路島で…自らその場で調理 /大阪府

大阪市健康局は7日、自身で釣りあげたふぐを、専門の知識もなく調理し、肝臓をふくめほぼ全てを食べた19歳の男性が、ふぐ毒による食中毒で救急搬送されていたことを公表。「ふぐの素人調理は大変危険ですので、絶対行わないでください」と注意喚起した。男性は1日間入院したが、快復し、退院している。
当該患者は大阪市内在住。今月3日、友人1人と旅行先の淡路島で釣りをし、釣り上げたふぐ(詳しい種類は不明)1匹をその場で自ら焼き、午後5時半ごろ、頭と骨を残し、全てを1人で食べたという。
帰宅途中の午後7時半頃から舌のしびれと軽いめまい、頭痛、顔のほてり、息がしにくい、脱力などの症状を発症し、帰宅後の午後11時ごろに救急搬送された。
大阪市健康局は、「ふぐは体内に毒(ふぐ毒)を持っており、このふぐ毒を含む部位(有毒部位)を食べたことを原因とする食中毒(ふぐ中毒)が、全国で毎年発生し、死者も出ています。ふぐによる食中毒の約7割は、家庭等で発生しており、そのほとんどが、釣ったり、もらったりしたふぐを素人調理したことが原因です。ふぐの素人調理は大変危険ですので、絶対行わないでください」と注意を呼びかけた。
【ふぐによる食中毒について】
・ふぐ毒の主成分であるテトロドトキシンは熱に強いため通常の加熱では毒性はなくならず、毒性の強さは青酸カリの1,000倍以上ともいわれている。
・テトロドトキシンは神経を麻痺させる神経毒で、ふぐ中毒は食後20分から3時間程度の短時間で発症し、重症の場合は呼吸困難で死亡することがある。また、発症してから死亡するまでの時間が短いのが特徴。
・ふぐ中毒には確実な治療法はなく、対症療法しかない。
・ふぐの毒化のメカニズムは現在においても解明されておらず、ふぐ毒の毒力や毒量には個体差があり、ふぐの種類や各種部位、雌雄などによっても異なる。また、漁獲海域や季節によっても差があるため、一度食べてふぐ中毒を発症しなかったからといって、この次も大丈夫だという保証はない。
・予防対策としては、釣ったり、もらったりしたふぐを素人調理せず、専門の知識を持ったものの手によって確実に有毒部位が除去されたものを食べるようにする。
https://www.daily.co.jp/gossip/2020/01/07/0013015491.shtml

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