2020/01/11【新型コロナウイルス】”原因不明の肺炎”仙台空港でも検疫強化 /宮城県
水際での警戒が本格化しつつあります。
中国の武漢市で原因不明の肺炎が発生していることを受け、仙台空港でも入国者を対象に警戒を呼び掛けるなどし検疫を強化しています。
厚生労働省によりますと12月、中国の武漢市で発生した原因不明の肺炎は、2003年に中国を中心に流行した「SARS」や、2012年に中東で確認された「MARS」とは別の新種のウイルスの可能性があるとしています。
これまでに59人が発症し、この内7人が重症となっているということです。
これを受け仙台空港検疫所では、1月7日から、入国する人を対象に、せきや発熱などの症状がある場合は、検疫官に申し出るよう日本語と英語、中国語で書かれたポスターを設置し呼びかけています。
また常時設置の体の表面の温度を示すサーモグラフィーによる確認を行い、必要な場合は、別室で体温測定をするなどの対応をしています。
台湾から戻った人
「原因が分からないとちょっと不安。」
台湾から戻った人
「どこ行ってもつきものなので、マスクをしたりとか予防はしっかりした。」
日本ではこれまでに原因不明の肺炎と関連する患者の発生の報告はありません。
この感染による死者や人から人への感染が確認されていないことから、専門家は正しい情報を得て行動するよう求めています。
東北大学病院 徳田浩一感染管理室長
「武漢周辺に訪れる計画のある人は、生きた動物だとか人込みは極力避けて、手洗いなどの基本的な感染予防をしてほしい。」
中国が25日から旧正月を迎え、観光客などで人の動きが活発となるため、国内でも水際対策をさらに強化する必要があります。