2020/03/05【新型コロナウイルス:COVID-19】埼玉で50代警察官ら2人が感染確認 新型コロナウイルス /埼玉県
埼玉県警の50代の警察官と埼玉県の出先機関に勤務する60代の職員の合わせて2人が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、県は、それぞれの感染ルートの把握を進めています。
新型コロナウイルスの感染が確認されたのは埼玉県川口市の武南警察署に勤務する50代の男性警察官と、熊谷市の県農業技術研究センターに勤務する60代の男性職員です。
県によりますと、男性警察官は先月24日以降、38度台の熱が出て医療機関を受診し、一度平熱に戻って業務に復帰しましたが、4日になって再び38度台の発熱があり、別の医療機関を受診し検査したところ5日、感染が確認されたということです。
県によりますと現職の警察官で新型コロナウイルスに感染したのは全国で初めてで、熱の症状が出る前の先月22日には、上尾市の「東武バンケットホール上尾」で80人ほどが出席して開かれた同窓会に参加していたということです。
また60代の県の男性職員は先月28日に医療機関を受診したもののその後も熱が下がらず、4日、別の医療機関を受診したところ肺炎の症状が出ていたため検査を受け、5日に感染が確認されました。
いずれも容体は安定しているということで、県は2人の感染ルートのほか、家族などの濃厚接触者や同窓会の出席者の健康状況の確認を急いでいます。
同じ署の交通課の警察官 自宅待機に
感染が確認された埼玉県警武南警察署の交通課に勤務する50代の男性警察官は、ふだんは交通事故の捜査などにあたっているということです。
警察は同じ署の交通課に勤務するほかの警察官についても、当面の間、自宅で待機する措置をとりました。
警察庁は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、容疑者の取り調べの際などには必要に応じてマスクや手袋を着用することや、飲酒運転の取締りの際警察官の顔に息を吹きかけてもらう方法を避けることなどを全国の警察に指示しています。
埼玉 大野知事「不要不急の外出避けて」
埼玉県内で新たに2人に新型コロナウイルスへの感染が確認されたことを受けて、埼玉県の大野知事は報道陣の取材に応じ「ヒトからヒトへの感染を恐れていたが、新しいフェーズに入ったので、より広い形で警戒を行わなければいけない。県としてもしっかり体制を整えたい」と述べました。
そのうえで大野知事は「うつらない、うつさないためにも不要不急の外出を避け、特に高齢の人は人混みを避け、発熱した際には外出を控えてほしい。企業や団体には休みやすい環境を作ってほしい」と述べ、県民に感染拡大予防のための対策を講じるよう改めて求めました。
https://www3.nhk.or.jp/…/20200305/k10012316061000.html