2020/03/10【新型コロナウイルス:COVID-19】兵庫 伊丹 デイケア施設介護士と利用者感染確認 新型ウイルス /兵庫県
兵庫県などは10日、伊丹市のデイケア施設の80代の利用者と50代の介護士が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。施設では別の利用者の感染も確認されていて、県は「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生している可能性があるとして調査を進めています。
兵庫県と尼崎市によりますと新たに感染が確認されたのは伊丹市のデイケア施設「グリーンアルス伊丹」の利用者で、伊丹市に住む80代の男性と、この施設に勤務する介護士で尼崎市に住む50代の男性の2人です。
利用者の男性は先月28日に微熱などの症状が出始めて9日、呼吸状態が悪化したため、尼崎市の医療機関に搬送され検査を受けた結果、10日、陽性と確認されたということです。男性は今月6日まで施設を利用していて、現在重症だということです。
また介護士の男性は先月29日から微熱が続き、2つの医療機関を受診したものの症状が改善せず、検査を受けたところ、10日陽性と確認されました。容体は安定しているということです。介護士は今月4日まで勤務していたということです。
このデイケア施設をめぐっては今月7日、伊丹市内に住む80代の女性の利用者も感染が確認されていて、兵庫県の井戸知事は「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生している可能性があるという認識を示し、感染ルートを調べています。
兵庫県内で感染が確認されたのは今回の2人を合わせて20人になりました。
デイケア施設は2週間の休業
兵庫県伊丹市のデイケア施設「グリーンアルス伊丹」では、兵庫県の要請を受けて9日から2週間の予定で休業しています。
施設によりますと利用の登録をしている高齢者はおよそ150人で、個別に電話で事情を説明して県とともに健康観察を行っているということです。すでに施設内の消毒は済ませたということです。
施設の大橋修理事長は「利用されている方にはご迷惑をおかけして大変申し訳ない。消毒などの対応をしっかり行い、万全の体制で再開を目指したい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/…/20200310/k10012323391000.html